はじめに
この病気が判明した私のきっかけは、体に起きた風邪とは違う不調。。
体がだるくて仕方がない上に、手足が痛くて力が入らなかったことが始まりでした。
そのうち発熱があり、「いつもの風邪とはなんだか少し違うような・・・」という、自分にしか分からない感覚から、詳しく検査を希望したことで分かりました。
最初の病院は、「抗核抗体が高いが、健康な人でも高くなることはあるので心配はない」と、抗生物質を処方されたのみで終わったのです。
しかし、何かがいつもと違う感覚が心配になり、後日大きな病院を受診しました。
その頃には、発熱も手足の痛みも治まっていましたが、体のだるさは相変わらずとれず、しんどい思いをしながら受診したのを覚えています。
しかも膠原病を扱う専門科がある病院ってとても少ないんですよね。
なので、患者の数が集中し、受診するのに長時間かかってしまいました。
自分の体は自分が一番よく分かっています。
気になることは早めに受診することをおすすめします。
シェーグレン症候群ってどんな病気?
『シェーグレン症候群』とは膠原病の中の病気のひとつです。
膠原病という名前は聞いたことがある人も多いかもしれませんが、実際にどういうものか知らない人も多いと思います。
膠原病とは?
全身のあらゆる組織に炎症を起こす病気の総称で、その中でさらに具体的な症状により、膠原病に属するいろいろなの種類の病名があります。
その代表的なものが「関節リウマチ」です。
なので、膠原病というのは病名ではないんですね。
膠原病という名前は、意味する範囲が広く、「関節リウマチ」以外にも「全身性エリテマトーデス」「ベーチェット病」「全身性強皮症」がそれに属しています。
シェーグレン症候群の症状
女性に多く、40代から50代の患者が多いと言われています。
症状の出方も人によってさまざまですが、一般的によくある症状は次のとおりです。
🔸ドライマウス
🔸その他乾燥(肌・鼻腔など)
🔸関節痛
🔸疲労感
🔸レイノー現象(寒さで手足が白っぽくなったり紫色になる)
一番の特徴は乾燥症状です。全身の外分泌腺全てに関わるので他の部位での乾燥が気になることもあるようです。
また、疲労感と併せて、記憶力の低下や集中力の低下が見られることもあると言われています。
シェーグレン症候群になる原因は?
本来なら自分を守るはずの「免疫」が、何らかの異常で自分を攻撃してしまうことが原因と言われています。
なぜ異常を起こしてしまうかは今も解明されておらず、はっきりとした原因は分かっていないようです。
シェーグレン症候群かも?と思ったら
病院では以下の検査をすることが多いようですね
🔸唾液の量を調べる検査(ガムを噛むテスト)
🔸血液検査(抗体に陽性反応があるか)
それほど体に負担になる検査は無いようですね。
血液検査は、シェーグレン症候群の人が陽性反応を示すと言われている特殊な抗体があるようです。
シェーグレン症候群の人が気をつけること
治癒が難しいと言われるこの病気。
それぞれの症状を少しでも緩和できる対策を行い、うまく付き合うことが大切なようです。
ドライアイ対策
眼科医に定期的に通って、目薬の処方と目の状態をチェックしてもらいましょう。
私も目薬が無くなると受診して、処方しもらうと同時に目の検診をしてもらいます。細かい傷があると言われることも多いので、たまにはチェックしてもらった方がいいかもしれませんね
ドライマウス対策
なるべく口が潤うよう、水分をこまめに取るだけでなく、ガムを噛むなど、唾液の分泌の促進に務めましょう。
口の中が乾くと、口臭が気になったり、虫歯や歯周病にもなりやすいですので、歯医者に通い、定期検診は必ず行いましょう。
私は、シェーグレン症候群であることも伝えて、年に3,4回ほど通院しています。
だるさ、疲労感の対策
忙しかったり、寝不足が続いたりすると、症状が悪化することがあるようです。
無理せず、休息を取るようにしましょう。
規則正しい生活は、どんな病気にも効果的なようですね。
だるさは、周りから見ると、サボっているように見られることがあって辛いですよね。。
家族や周りに理解してもらうことが、ストレスを感じず、安心して休息ができる方法とも言えますね。
まとめ
シェーグレン症候群という病気は、膠原病の中では、日常生活への支障は少ない方と言えます。
それでも、はっきりした原因がわかっておらず、人によっても症状の出方はさまざま。
完治できる治療法も今のところ無いので、不安は残りますよね。
それに、いろんな情報が飛び交ってもいるので、私の経験から参考程度に知っていただければと思います。
最近では芸能人でも、シェーグレン症候群だと公表している人がいるのを知ってますか?
見た目は元気そうに見えても、生活に不便さを感じることは多々あるので、周りの理解って大事ですね。
無理せず、どうすれば症状を軽くできるか、自分なりの方法でうまく付き合うよう心がけましょう。