はじめに
「経済的自由」という言葉をご存知でしょうか?
経済的自由とは、「不労収入(働かなくても得られる収入)で生活をすること」を言います。
ほとんどの人が生活に必要なお金を、会社からの給料でまかなっている、もしくは、自営業で得た利益で生活をしていると思います。
そのどちらの人も、労働による収入ですよね。
しかし、何が起こるか分からない時代。いま勤めている会社も、ずっと安定した給料を支払ってくれるとは限りませんし、誰しも定年が訪れます。
また、自営業の方は、定年の心配はなくても、この先もずっと安定した利益を得られるかは分かりません。
体力的に衰えてくるこれからの生活。できればお金の心配をせず、ゆったりした老後を過ごしたいですよね。
今後の生活を少しでも豊かにするために、経済的自由を手に入れて、安心した老後を送る準備をしてはいかがでしょうか?
目指すは、不労収入だけで生活することですが、そんな憧れの生活、実現している人はほんの一握りですよね。
それなら、給与収入と併用して、不労収入を増やしましょう!
そこで今回は、経済的自由を手に入れて給料だけに頼らない生活を考えます。働かない暮らしを目指しましょう!
まずは支出を見直しましょう
収入を増やす前に、まずは生活費を見直しましょう。
収入から生活費を引いたお金、すなわち自由に使えるお金のことを「フリーキャッシュフロー」と言います。
それが多ければ多いほど、経済的に豊かだといえますよね。
今、どれだけ収入があり、そのうち生活費でどれだけ使っているかを挙げてみましょう。
その上で、節約できるところがないかを見直していきます。
しかし、節約ばかりで、生活に窮屈さを感じてしまっては、経済的自由になったと思えませんよね。
そこで、無理なく節約するために、まずは毎月発生する費用=固定費を見直しましょう。
固定費の見直し
では早速、固定費として挙げられる主なものを見ていきましょう。
住居費
賃貸の人と持ち家の人がいると思いますので、それぞれについて見直してみましょう。
賃貸の人は、今の生活を考えてみて、お部屋探しの譲れない条件や希望する条件を見直します。
見直した条件で改めてお部屋探しをすると、案外今の家賃より安いところに移ることができる場合があります。
持ち家の人は、住宅ローンの返済額が削減できるかを見直しましょう。
繰り上げ返済をする、借り換えを検討するなど、削減できる場合があります。
光熱費
電力会社やガス会社は、今では自由に選べる時代。契約会社を切り替えたり、料金プランを変更するなどを検討してみましょう。
また、古い家電を新しく買い替えるのも手です。古い家電は消費電力が多く、電気代がかかりすぎていることも。
家電商品の省エネの技術はどんどん進んでいます。省エネ家電を選びましょう。
保険料
万が一の備えとして大切な保険料。ないと心配ですが、複数かけている場合は、かけすぎている場合があります。
保障内容を見直し、重複していないか確認してみましょう。
通信費
今ではなくてはならないスマホなどの通信費。よく分からないからと、そのままのプランにしていませんか?
使用状況から最適プランを見直し、キャリアを変更するのもいいでしょう。
また必要のないオプションは外すようにしましょう。
さらに、最新機種ではない端末を選んだり、格安SIMにしたりすると、ぐっとお安くなります。
いかがでしたか?
このほかにも、それほど利用していないのに、なんとなく支払っているサービスがないかも一緒に見直してみましょう。
毎日の電気代や水道代などをコツコツ節約するのもいいですが、まずは無理なく節約できることが無いかを考えてみましょう。
不労収入を得られる方法とは?
では次に、働かないで収入を得られる具体的な方法を見ていきます。
不労収入を得られる一般的は方法としては「資産を運用する」ということです。
支出を減らし、フリーキャッシュフローをうまく運用する手段として、最も多くの人が考えるのが「投資」ですよね。
では、投資の基本的な知識をおさらいしましょう。
株式投資
株式を買うことで企業に投資し、企業が利益を上げると配当金としてお金を還元してくれるのが株式投資の仕組み。
株式投資には、メリットもありますがデメリットもあります。
📌配当金を得られる
📌株主優待を得られる
株式投資の一番の魅力は、株価が安い時に購入し、値上がったあとに売却するという、値上がり益(キャピタルゲイン)を狙って利益を得ることです。
また、企業が利益を上げれば、配当金が入ります。
さらに、自社製品や割引券などを提供してくれる株主優待もあり、うまく運用できればたくさんのメリットがあります。
その反面、デメリットももちろんあります。
💧企業が破綻することがある
💧株主優待が変更・廃止されることがある
株価は、値上がりすることもあれば下がることも、もちろんあります。変動が激しく注意が必要となります。
さらに、企業が倒産すれば投資したお金が戻ってこないといったリスクも伴っています。
また、株は売りたい人と買いたい人がいることで成立しますので、欲しいと思った株が思うように買えないことがあります。
うまく売り買いできれば高額な利益を得ることができる株式投資ですが、デメリットも多く、大損となるリスクがあることをきちんと理解した上で始めましょう。
不動産投資
アパートやマンションなどを購入し、入居者から家賃をもらうのが不動産投資。
不動産投資にもメリットとデメリットがあります。
📌資金をローンで組める
📌価格の変動が緩やかで、元本割れのリスクが少ない
📌節税効果がある
入居者を得ることができれば、毎月決まった家賃を得られるので、安定した収入源になります。
また、不動産を買う頭金だけ用意ができれば、残りはローンを組んで、入居者の家賃から支払うことができます。
さらに、株式のように価格の変動が激しくなく、購入したものの価値がゼロになる心配が少ない上、所得税などの節税の効果も期待できます。
そんなメリットがたくさんある不動産投資にもデメリットがあります。
💧天災や事故のリスクがある
💧建物が老朽化する
💧売りたい時にすぐに売れない・価格下落のリスクがある
入居者がいなければ家賃を得ることができません。空室がたくさん出てしまえば、購入資金として組んだローンの返済もできなくなります。
また、建物は老朽化していきます。古くなれば入居者が減ることにもつながり、日ごろから建物のメンテナンスが必要となります。他にも、天災で建物が損傷する場合もあります。
そうなれば、修繕用の資金が必要になるので、修繕費用についても計画的に準備しなければなりません。
さらに、株式と違い、契約手続きや行政手続きが必要となり、手間がかかります。今は、管理会社や、司法書士・税理士といった専門家に任せる人も多いですが、そうなれば、またその分の費用も必要となります。
いずれにせよ、ローンが組めるとはいえ、最初の資金は株式投資に比べると、多額の資金が必要です。
投資信託
たくさんの投資家からお金を集め、それを資金として専門家が運用し、その成果を分配してくれるというのが投資信託。
始めたいけど、難しいことは分からないという方にはおすすめな方法ですね。
この投資信託にもメリットとデメリットがありますので、見ておきましょう。
📌少額から投資できる
📌分散投資でリスクが少ない
一番の魅力は、運用のプロにお任せできるということ。投資の知識やテクニックが無くても始められる手軽さがあります。
また、たくさんの投資家から資金を集めるので、有名な銘柄でも少額から投資をすることができます。
その上、投資する対象を分散するので、値を下げた場合も、大きな損失になりにくいというメリットがあります。
そんな手軽さが利点の投資信託にもデメリットはあります。
💧元本の保証はない
投資信託を購入するときに必要な手数料、持っている間にずっと支払い続ける手数料、解約するときにかかる手数料、とさまざまなコストがかかります。
また、大きな損失になりにくいとはいえ、元本の保証はありませんので、損をする可能性はもちろんあります。
まとめ
いかがでしたか?
労働だけの収入に頼っていると、仕事がなくなった途端、収入がゼロになってしまいます。
会社員の人も自営業の人も、今の仕事がずっと安泰とは言い切れない時代になってきました。
収入源は複数ある方が安心です。
また、今、仕事を持てないという人も、これなら自宅にいて収入を増やすことができますよね。
しかし、どの手段もメリットとデメリットがあります。
くれぐれもリスクが伴うことを忘れないでくださいね。
支出を減らし、それによって増えた自由なお金を、うまく活用してみてはいかがですか?